小説技法 三人称と一人称それぞれの特徴

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小説を書く際に、三人称か一人称を選択して書く事になります。それぞれにメリットとデメリットがあります。今回は三人称と一人称について紹介します。

三人称

三人称の特徴を簡潔に表すならば「神の視点」です。視点を誰か1人に固定しておく
必要がある一人称と違い三人称は視点を自由に移動することができます。例えば主人公視点からいきなり別の人物へと視点を切り替えることができます。

また「神の視点」である三人称は主人公が知らない情報も地の文で説明することができます。要するに主人公が知識がないことも第三者に喋らせずに読者に説明することができるます。文体としては客観的に事実を述べていきます。


三人称 彼は運動場を必死で走った。彼の体は熱く、倒れそうと感じるぐらい体力を消耗してい
た。そのため彼は水分を欲していた。

主観的に物事を書ける一人称と違い、三人称は客観的に書く必要があります。下手をすれば
まるで説明書のような文章ができる上がることもあります。しかし客観的に書けるということは
主人公が認識していない箇所まで描写できます。

また「神の視点」であるため、主人公以外の登場人物についても心理描写ができます。しかし
主人公以外の心理描写をしてしまうと読者がどの人物の心理描写か混乱することがあります。
そのため小説の手法としても初心者がしないほうがいいでしょう。

一人称

三人称が客観的に書く人称ならば一人称は主観的な人称です。一人称は物語を通して、主人公の視点のみで話を描写します。いわば主観的に物語を描写することになります。

これがもたらす効果としては視点者の心情がダイレクトに伝えることができます。
ダイレクトに視点者の心情が伝わる分、読者は視点者に感情移入しやすくなります。


一人称 あの日俺が放ったシュートが決勝点となりチームは勝利した。このときの出来事は今でも素直に嬉しいよ。何せ自分の力でチームを勝たせのだからな。

ただし一人称にも弱点があります。一人称は視点者の主観で物語が進行していくので他の登場人物の心理描写を詳しく書くことができません。

また視点者が見ていない光景や知らない知識については描写することができません。あくまで視点者が認知しているもののみを書くことができます。

なので視点者が知らない知識は他の登場人物に説明させる必要があります。また場面内での視点変更は読者を混乱させるので控えるようにしましょう。