「コトバトル」ゲームレビュー&評価

コトバトル 家庭用ゲームレビュー

 

レビュー作品 コトバトル天外の守人

 

対応ハード GBC

※3DSVCで配信中

 

「コトバトル」 レビュー&評価

「子供向けの皮を被った奧の深いカードゲームRPG」

昔からMTGや遊戯王といった多くのカードゲームは男の子を中心に誕生して以来愛されてきた。

その人気理由は何といっても膨大なカードの中から自分だけのデッキを作り、デッキに合った戦略を立て勝負するところにあるだろう。

今回紹介する『コトバトル』はそんなカードゲームのデッキや戦略性を併せ持ったRPG作品である。

コトバトルが発売されたのは2001年であり、対応ハードは今は懐かしのゲームボーイカラーだ。

ゲームの絵柄から分る通り、子供向けに発売されたソフトだが大人でも十分に楽しむことができる。

制作会社について簡単に触れておくと多くの任天堂作品の下請けを担うアルファードリームである。

代表作で言えば『マリオ&ルイージRPG』といえばわかる人もいるだろう。

ゲームシステムだがRPGにカードゲームを組み合わせているだけあり独自感あふれる魅力的な作りとなっている。

20個のコトダマを装備して戦うのだがこれがカードゲームにいうデッキに当たる。

コトダマは使う際に3タイプのカードから1つを選べるのだが、それぞれ戦闘の主役であるモンスターカードとモンスターに装備して使うアイテムカード、一度限りの魔法カードとなっている。

これらカードを駆使して戦う点はまさしくカードゲームだが、無論RPGであるためRPGのお約束要素も多く詰め込まれており、

属性概念や主人公のレベル上昇によって上がるモンスターの能力などがあるが

その中でも特徴的なのがクールタイムである。これはカードを使用できるまでの時間であり、カードを選択後クールタイムが0になることでカードを使用することが出来る。

強力なカードほどクールタイムが長く設けられているのだが、その間は何も出来ないので注意が必要である。

これはモンスターの攻撃にも適用されており、やはり強力なモンスターほどクールタイムが長い。このクールタイムによってボス戦によっては性能は低いがクールタイムが短い為有効活用できるモンスターが生まれるという恩恵がある。

ボスによって速攻を仕掛けるか持久戦に持ち込むかなど有効な戦略が変わってくるのでコトダマの装備を考えるので頭を悩ませることもしばしばである。特殊な戦略で言えばHPが0になる以外にこのゲームは使えるコトダマが0になっても敗北する。

それはコトダマ使い戦における対戦相手においても同じことである。

また本作ではコトダマが漢字1文字で表されているのだがコトダマを使う度最大4つまで履歴として記録されるのだが、履歴内のコトダマの繋がりによっては熟語になっていることがある。

熟語の場合、それらはコンボカードとなり、強力なモンスター、アイテム、魔法を使えることができる。コンボカードは該当の熟語専用なので、装備決めや戦闘の最中に熟語を探すという楽しみが出来、よりこのゲームにどっぷり浸かることが出来た。

もっとも熟語システムは面白い反面デメリットにもなってしまっている。

このゲームはキャラクターデザインから見て貰えば分かる通り、子供向けの作品である。しかしこのゲームを手に取るはずの子供が多数の熟語を学んでいるかといえば微妙だろう。

使われている熟語には「化石」といった誰しもが馴染み深いものもあるのだが中には「光明」といった小学生では中々使わない熟語もあり、子供には難しいシステムという見方も出来る。

またモンスターの性能が主人公のレベルに比例して上がるのだが、クールタイムの存在のため野生のモンスターとの戦闘テンポが少し悪く、レベル上げが少々骨が折れることもあった。

更にある程度レベルがないとボスの撃破がかなり厳しい場面が多いため、カードの戦略だけで勝ち抜くという攻略方法は取りづらい。

中盤のとあるボスはレベル上げをサボっていた場合、戦略を練り込まないと撃破は難しいだろう。逆にいえばレベル上げさえしておけば勝てる相手ではある。

総じていえばカードゲームの戦略性を上手く落とし込んでいて、思った以上に熱中できるRPGである。コトダマ集めなどやり込み要素も多いので、かなり遊べる作品といえよう。

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