ゲーム実況プレイ動画は終わるのか?EU著作権法13条が及ぼす影響とは?

ゲーム実況プレイ動画とEU13条 ゲーム

以前からYouTubeなどに強く影響を及ぼすとされていたEUの著作権指令改正案が承認されました。

動画投稿サイトYouTubeに影響が出るとなればゲーム実況プレイ動画にも少なからずダメージを受けます。

私もゲーム好きの身として今回のEUの著作権法改正について自分なりに考察をしていきたいと思います。

遂にEU著作権法改正案が決議 YouTubeに強く影響を与える13条とは?

以前からYouTubeなどに強く影響を及ぼすとされていたEUの著作権指令改正案が承認されました。

現段階では欧州議会で決議された段階で、3月末に開催される欧州理事会で加盟国の過半数が賛成すれば

2020年年に改正案が施行されるとのことです。

まだ欧州理事会での決議が残っていますが、欧州理事会でも承認される可能性は今のところ高いでしょう。

この改正案が及ぼす影響はEU全土のみならず、現在では直接的な影響は無いにしてもアメリカや日本といった国にも影響を及ぼす恐れもあります。

まだ詳しく知らない人向けに簡潔に説明すると

この改正案はEU内でのインターネットでの著作権を守るためが主な目的となっています。

グーグルといったプラットフォーム側に著作権侵害を行っているコンテンツの削除義務やリンク税と呼ばれる出版社などの記事のリンクをニュースアグリゲーションサービスなどが利用した際、リンク元の出版社は使用料を得ることが可能となります。

他にも色々改正されているのですがゲーム実況プレイ動画的に問題なのがプラットフォーム側が著作権侵害を行っているコンテンツの削除義務の責任を担う点です。

これはEU著作権法指令では13条に当たる部分で具体例を上がるとYouTubeで著作権侵害の動画が投稿された場合、YouTube側は削除義務があるため、速やかに著作権侵害の動画を削除する必要があります。

現在のYouTubeでも著作権者から著作権侵害が指摘されれば対象の動画削除され投稿者には違反警告が行われていますが、それでは後手に回りがちで多数の違反動画が残っています。

動画削除義務はかなりの曲者で、普段YouTubeを利用している人なら分かると思うのですがYouTubeには違法に投稿された音楽やテレビ番組など様々な著作権侵害の動画が溢れています。

正直なところ毎分YouTubeでは動画がアップロードされる一方なのでそれを手動で確認しながら削除するのは困難な作業といえます。

そうなるとアップロードフィルターと呼ばれる自動でコンテンツを調査し、著作権侵害であった場合コンテンツを作業するシステムを導入する必要があります。

ただしアップロードフィルターは現在の技術では導入した場合誤認率が高く、完全オリジナルのコンテンツでも削除される危険性も秘めており

費用も馬鹿にならないほど高額となります。

なので現状ではアップロードフィルターを導入しても誤認削除という別の問題に悩まされることでしょう。

以前からYouTubeもこの13条に関しては問題定義をしており、改正案が決議された場合、

既存の著作権違反の疑いがある動画も含めた著作権違反の動画の公開停止やこの先新規でアップロードされる動画も公開停止になる可能性があります。

特に厄介なのが著作権の権利関係が明確化できなければ動画を公開停止にせざる得ないようですが、現状殆どの動画の権利が不明確らしく

それら動画も公開停止の処置を取らざる得ないようです。

では次の項目からゲーム実況に与える影響を見ていきましょう。

ゲーム実況プレイ動画は終わりか?それとも解決策はあるのか?

ゲーム実況プレイ動画とEU13条

ゲーム実況動画も一部を除いてはゲーム会社から許可を取られていないものが大半なので大部分が削除される可能性を秘めています。

もちろん改正案が導入された場合、上記の処置がどこまで取られるのか分かりませんが、YouTubeでのゲーム動画はかなりのダメージを受けそうです。

これは現在ゲーム動画配信として人気のTwitchも例外ではないようで、EUからの利用者に対してフィリタリングといった処置を取る必要を取る可能性もあると示しています。

TwitchはEUからの利用者も多いのでかなりの影響がありそうです。

さてそこで問題となるのがYouTubeに動画を投稿できないならニコニコ動画など日本の動画サイトに投稿すれば問題ないのでは?と思う人もいるでしょう。

確かにこの改正案はあくまでEU内が対象なので日本の動画サイトには影響はないと思われます。

ただ仮にYouTubeで一斉公開停止が起きた場合、少なからずゲーム実況者達の中にはゲーム実況制作の今後に懸念を覚え、動画制作を辞めてしまう人も出てくると思います。

そもそもYouTubeから他の動画サイトに移行するのかも分かりません。

そうなればゲーム実況業界そのものが停滞する恐れがあります。

1人のゲーム好きとしてはゲーム実況が無くなれば残念ですが、ゲーム実況そのものは元々はグレーゾーンであり、ゲーム会社からの黙認によって成り立っています。

現在でもゲーム会社が著作権違反を動画サイトに指摘すれば投稿されている動画は真っ先に削除されるでしょう。

特にストーリー重視のゲームは一度ネタバレ部分が投稿されると人によっては動画を見ただけで満足となり、ゲームを購買する機会が失われることもあります。

なのでゲームによってはゲーム会社がプレイ動画のアップロードを禁じている作品も最近は見られるようになりました。

このように不安定なバランスの上で成り立っているゲーム実況業界ですがこの先どうなるのでしょうか?

鍵となるのが著作権物の権利の明確化です。

上記で挙げたYouTubeが13条が可決された際の対象法で権利関係が明確化できていないコンテンツは公開停止にされると紹介しました。

逆にいえば権利関係がクリアな作品はアップロードできることになります。

数は少ないですが具体例ではMinecraftや任天堂のゲーム著作権物は条件を満たせばプレイ動画の投稿が認められています。

またPS4では本体に元から動画投稿機能が搭載されています。これらはゲームによってどの範囲まで動画投稿に対応するかが設定するかが可能となっています。

このように最近ではプレイ動画について業界全体で承認する動きが少しずつではありますが見受けられます。

著作権法がEU国内で導入された場合どうなっていくかは分かりませんが、承認される作品が増えていけば最新のゲームに関してはゲーム実況そのものが終わるということはないと思います。

ただ問題はレトロゲームです。レトロゲームの中には開発会社が倒産し、誰が権利を持っているのかが把握できない作品が多数あります。

そのような作品は個人で許可を取ろうともそもそも権利元すら確認できないことが多いでしょう。

いずれにせよ今後、YouTubeで一斉公開停止が起きた際はゲーム実況業界が受ける影響は計り知れないものが予想されます。

個人的にもこのまま終わるのは寂しいので何らかの対策が欲しいところです。

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